古希と乗馬

　「マーベラスはお買いあげになり。使うことが出来なくなったよ」着くなりそう報告された。

　性格が優しくてみんながこれからを楽しみにしていたので、お友達はガッカリしたのでしょう。

「来たばかりで、もう何処かに行っちゃうの？」
と私が質問したら

「そうじゃあなくて、今事務所にいたでしょう？あの人の自馬になっちゃったのよ」

　そうか、お金のある人はその手もあったんだな〜

　でも、その人が始終乗ってあげないと.....

　等と、自馬になっちゃった馬の持ち主によっての幸せの差が有るんだよな〜
と、余計なお世話が頭に浮かびました、やっかみかな（笑）

　今日の馬もバグーでした。

　狭い馬場なら良いですよ、でも今日は広い方の馬場です。

　バグーが乗り手を振り落として駆け回った（其れも二度です）イメージが未だに頭にこびり付いております。

　最初は恐々、そうすると、バグーは馬鹿にして止まってしまいます。

顧問先生
「拍車を前向きに使って、動き出すまで放さない、バックしてもそのまま放しては駄目だ、其処で放すと今の合図はバックだったのだと思ってしまうだろ」

　言われた通りにしてますと、蹴ったりもしますが、耳を倒して前に動き出そうとします。

　顧問先生
「そうだ其処で放して愛撫だよ、其れが会話というものだ、判ったかね。」
「駄目なときは駄目としかり、良くできたら褒めてあげる、会話をしながら乗りなさい」

　何度か繰り返し教えていただく内に、ゼッコでも動くようになりました。

　最後にはあの広い馬場で駈歩まで楽しんだのでした。

　そう、ハミも着けられました。