古希と乗馬

　昨夜から張り切りすぎて、午前１時に眼が覚めてしまい眠れません、それほど乗馬に行く事を楽しみにしている自分にあきれかえります、久し振りにレンドルミン四分の一錠を飲んで。

　此の薬は良く効いて眠れるのですが、朝起きてからも眠いのが困ります。

　物干しで洗濯物を吊して下を見ると昨日から響いていた轟音の元、解体工事場が見えます、同じ町内の家が壊されるのは淋しいものです。
　新築するためならお目出度い事ですが、あのお宅は子供さんの居る借家でした。

　一通り済んで３０分ほど炬燵にゴロリとしている内にさ〜行くぞと、眼が覚めてきました。

　４０分ほど離れたところへ車で行くのですから安全のために、馬に乗るよりも細かい気配りと気力がいります。

　今日も凜です、鞍が廻らないように鞍下の羊毛ゼッケンを外して、外で準備している時です、N氏がやってきて
「先週の凜の暴走はオートバイが原因ですよね？」

と、聞かれた、何となく言葉を濁していたら二度繰り返された、仕方がない

「顧問はNさんの鞭の音に凜が驚いたと仰有ってました」
本当の事を白状してしまいました。

「凜は鞭が嫌いなので私は持たずに乗ります」
とも...

　今日のレッスンはＮさん曰く、疲れるくらい気を使ったそうです、御陰様で凜は一度も反乱を起こしませんでした。

　生徒さんが今日は大入り満員の５人でしたけど、お互いの一寸した気遣いが動きをスムースにしてくれます。

　此からも取れる限り凜を専用馬にしようと思います、背が低いから乗り降りが楽なのです。



　馬房から洗い場に連れてきて直ぐでした、凜が私の肩先にガブッと来ました、とっさに
「だめ！」
と、叱って目を見たら済まなそうな顔をしましたので、

「ね〜此でも私は貴方の主人なの、咬んじゃあ駄目でしょう？」
と、言い聞かせて撫でてやったら...

　その後は、何時もの凜になりました、きっと
虫の居所がわるかったのですね、そんな時には顔つきまできつい顔になっておりました。