古希と乗馬

　小雨降る午後の事です、バシャ、バシャッ、池の水をはね返す音。
　次郎が池に落ちたのかと障子を開けますと、何とまあ、アオサギ！

　青鷺は池から飛び立ちますが上空に張りめぐらされた釣り糸に阻まれて大慌て。

　それでも３度目には糸をバラバラに千切って飛び立っていきました。

　あの大きさではとても箒で叩く気がしません、手の施しようなし、雨嫌いの次郎は多分裏の小屋の中でしょう。

　池の中を覗くと、がらんどう。

　ああ、もっと早く気がつけば良かった、何だかこの所ヘマばかり.....

　未練がましく池を覗いておりましたら、おや？

　稚魚が居て池の水替えが出来なくなっておりました底の方に黄色い色、ドイツ鯉ではありませんか、おや、赤い色も二三匹居ます。

　雨降る中を池の上に昔のように網を張りました、見苦しいけど仕方がありません。

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　今朝は懲りずに庭の上空に釣り糸張りをしたところです。


　足音を聞くと餌頂戴と集まってくるのに、今朝は池の底に沈んだまま。

　大虐殺の後ですもの無理もありません。