古希と乗馬

　熱帯夜に引き続き気温は朝からぐん、ぐんと上がり続けます。

　とうとう、10時半頃もうだめだ〜と家中で一番涼しいと思われるところにゴロンと延びてしまいました。

　その場所は先客次郎の延びている直ぐ側です。

　食べたくない、食べたくない、と思いつつ昼食にお素麺を作って.....
作ればお腹に入るものです。

　温度計を見ると35℃、これで乗馬に行ったら熱中症になってしまう、止めようかなと、流石に考えました。

　午後1時、もうギリ、ギリの時間です、迷っている私を勇気づけるかのように、広がった雲が太陽を隠してくれました。

　もうこれは行くしか有りません。

　家にいても暑いし気分が落ち込むだけ......

　同じ汗でも乗馬でかく汗ならその後の心の爽やかさは比べものになりません。

　冷水シャワーを浴びて家を飛び出しました。

　今日もアルバトロス、拍車なしですが替わりに長弁を持ってのりました。

　輪乗りで三人一緒に並足、速歩を繰り返した後に駈歩をしました。

　出ましたね〜
アルバトロスは見事に走りました。

　洗い場で人懐こく寄ってくる馬が居ます、すっかり間違えて
「ピーちゃんなの？」
と尋ねると見事に外れ
「萩のさとです」

　三頭離れたところにも鼻面を擦り付けてくる馬が居ます、小柄で額に薄い星があって此又そっくり
「今度こそはピーちゃんでしょう？」

　又外れ、
新しく入った馬だそうです。

　馬の名前を間違えず当てられるのはスプリントスターだけです。

　ピーヴィーは「僕知っているでしょうと？」と瞳で語りかけ、すり寄ってくるので直ぐ判ったのです。

　今日の馬3頭は乗ったことがないのに親しげにすり寄ってきます、小柄なところも額の星も私には同じに見えてくるのです。