古希と乗馬

　外気温は低いのですが、風もなく空はあくまでも青い。

　日だまりの庭は雀達の賑やかな社交場のようです。

　雀達を追い回して捕らえたりしていた次郎も10歳を超えてしまい、のんびりとお昼寝をしている事の方が良いらしく、片目でチラッと眺めるだけで、うつら、うつら.....

　水がチョロ、チョロと流れ込む手水鉢は小鳥たちの水浴び場です。
　この寒いのに気持ちよさそうに、ちょこんと飛び込んでは飛沫を撥ね散らし、縁にあがって羽を膨らませます。

　障子の向こうからヒヨドリの声も聞こえて参ります。

　きっと、つがいでやって来て、代わり番こに水浴びしたあと、松の枝にとまってお喋りをしているのでしょうネ。

　写真を撮りたい誘惑はありますが、彼等を驚かすのは止めましょう。

　障子に映る水の揺らぎと暖かな陽差し、小鳥たちのさえずり、平和な時間が流れております。